法務部をアウトソーシング

会社の場合は、活動範囲が広く取扱い金額がはるかに大きいことから、弁護士が関与すべき法律関係も広いといわれています。法律顧問のメリットとしては、法務部をアウトソーシングすることができるということです。法務部はそれ自体売上を発生させる部門ではないうえ、社内で弁護士に近い法的知識をもった人材を育成する必要があるため、IT・ベンチャーなどの中小企業には大きな負担となってしまいます。

弁護士と顧問契約を締結すれば、事実上、役員クラスの人材を法務部員としてアウトソーシングとして利用することができます。弁護士との顧問契約は、法務部員をひとり雇用することと比べると低コストといえます。また、労務問題、契約交渉、クレーム処理、債権回収といった「消防士」的な仕事に集中していると経営者は、「創造する経営者」にはなれません。

法律顧問でトラブルを未然に防ぐことが可能です
民事弁護の多くは既に紛争が生じた後の処理を扱うことになりますが、契約書のことを全部弁護士に任せていると、そもそも発生する紛争が少なくなります。そのため、多くの契約書、取引先を持つIT・ベンチャー企業は企業法務として顧問弁護士を配置していることが多いと思います。
IT・ベンチャーの社内運営については、法人であれば会社法に従って会社運営を行う必要があります。ひとたび社内で経営権をめぐる争いが起きてしまうと事態は深刻になることもあります。顧問弁護士を活用することで、こうしたパワーバランスにも配慮して会社運営をめぐる争いを未然に防ぐことも可能です。職場内の秩序を維持するために就業規則の作成や秘密保持契約等の労使間の契約関係のチェックは不可欠といえます。
顧問弁護士の良いところは、継続的に契約を締結しているので優先的に対応してくれるところです。IT・ベンチャー会社の内情を知っている弁護士であれば、事態の把握もすばやくできるため、トラブルの収束も早くなります。
実際、スポットの契約の場合は、誰が窓口になるのか分かりません。また、判断権者に正しい情報が伝わっていないことなどもあります。その結果、初動が後手に回ってしまう可能性もございます。

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